認定制度について

認定施術家制度

ストレートネックに悩む人が増える中で、信頼できる施術家を見極めるのは簡単ではありません。

無資格者による誤った施術も少なくないため、安心して施術を受けられる環境づくりが重要です。

日本ストレートネック協会の認定制度は、正しい知識と技術を証明する仕組みとして、施術家の質を標準化し、患者様の安心につなげることを目的としています。

ライセンスの種類

日本ストレートネック協会のライセンスは、正しい知識と技術を身につけた施術家であることを証明する認定資格です。

施術家のスキルレベルに応じた段階的な認定を行い、患者様が安心して施術を受けられる信頼の目安となることを目的としています。

初級認定施術家

定義

基本的な理論と施術技術を習得し、ストレートネック施術の基本的な対応が安全に行えるレベル。

目指す到達点
  • ストレートネックの基礎知識を理解している
  • 解剖学・姿勢評価の基本がわかる
  • 簡単な施術プロトコルを再現できる
  • 患者への基礎的なアドバイスができる
想定対象者
  • 初めてストレートネック施術を学ぶ方
  • これから無資格で開業を目指す整体師・セラピスト
  • 国家資格保有者で「専門性」を持ちたい人も可

上級認定施術家

定義

応用的な技術や臨床対応力を備え、症例に応じた柔軟な判断と施術が行えるレベル。

目指す到達点
  • 症例ごとのリスク判断ができる
  • 応用施術(例:重度のストレートネック、既往歴のある患者への対応)が行える
  • 継続的なフォローアッププランを提案できる
  • 指導的な立場で後進をフォローできる(部分的に)
想定対象者
  • 初級認定取得後、さらに技術向上を目指す方
  • 実務経験があり、臨床で幅広い症例を扱う施術家

指導者認定施術家

定義

教育・指導の役割を担い、後進の施術家を育成できる高い専門性を持つレベル。

目指す到達点
  • 講座やセミナーでの指導ができる
  • 後進育成のためのカリキュラム作成ができる
  • 臨床+教育の両面でリーダーシップを発揮
  • 啓蒙活動の中心的存在として協会の顔になる
想定対象]
  • 上級認定を取得し、実務経験が豊富な方
  • 教育・講師活動に意欲がある施術家

試験内容とフロー

協会認定ライセンスは、単なる資格取得ではなく、施術家としての本質的な知識と技術が備わっていることを確認するものです。そのため、筆記・実技の両面からバランスよく評価します。

筆記試験

施術家として最低限習得すべき基礎知識を問う試験です。

[試験範囲]

解剖学

首周辺の骨格・筋肉・神経などの基礎解剖

解剖ストレートネック理論

病態の理解、症状、原因と改善方法

安全管理

施術中のリスクマネジメント、衛生管理

施術理論

基本施術の考え方、患者説明のポイント

実技審査

安全で正確な施術が行えるかを確認する審査です。マニュアル通りの動作だけでなく、施術家としての「判断力」や「患者対応」も重視します。

[評価ポイント]

施術の手順

正しい流れで無理のない施術が行えるか

正確性

姿勢確認、触診、施術動作の精度

安全性

患者の体調確認、安全確保、無理のない対応

レポート提出

現場経験を振り返り、実践力を確認するための課題提出です。

内容例
  • 症例報告(患者の状態、施術内容、結果のまとめ)
  • セルフケア指導の実践例
  • 試験実施スケジュール
     └ 年4回(春・夏・秋・冬)を予定
  • 試験開催方法
     └ 会場・オンライン形式など詳細は調整中

更新制度・信頼構築

更新制度の目的

認定ライセンスは一度取得すれば終わりではなく、常に最新の知識と技術を維持することが求められます。そのため、定期的な更新制度を設け、施術家の信頼性を継続的に担保します。

ライセンスの有効期間

有効期間

現時点では検討中ですが、一定の年数ごとに更新が必要となる予定です。

更新の意義
  • 技術や理論の進歩に対応する
  • 自己流の崩れを防ぎ、質を維持
  • 一般患者様への信頼の証として

継続教育の実施

ライセンスの維持には、定期的な講習や研修への参加が必須となる方針です。

内容例
  • 新しい施術技術のアップデート
  • ケーススタディの共有
  • 倫理・リスク管理の再確認
方法

対面講習・オンライン研修の併用を想定
(詳細は今後決定)

目的

常に「最新かつ安全」な施術が提供できるようサポート

不正・倫理違反時の対応

施術家としての信頼を守るため、不正行為や倫理違反には厳格に対応します。

[処分の流れ(段階的対応)]

STEP
警告(軽微な違反時)
STEP
一時停止(重大な違反または再犯時)
STEP
認定の剥奪・除名(悪質な違反や重大リスクがある場合)

主な対象行為例

  • 安全管理の怠慢
  • 誇張広告・虚偽説明
  • SNS等での不適切な情報発信

倫理規定

対象範囲

当協会の倫理規定は、施術家が常に誠実で安全なサービスを提供するための指針です。施術時の行動だけでなく、現代社会において重要視されるSNSやWEB上での情報発信も対象としています。

施術現場での行動

安全管理、患者様への敬意、正確な説明責任

情報発信

SNSやWEBサイトでの誇張広告、誤情報の発信を禁止

基本理念

施術家は、患者様の健康を預かる立場として、社会的責任と高い倫理観が求められます。当協会は、認定施術家が常に信頼される存在であるために、次の理念を掲げています。

  • 安全・誠実な施術の提供
  • 患者様の権利と尊厳の尊重
  • 正確で透明性のある情報提供
  • 継続的な学びと自己研鑽

段階的対応

倫理違反が発覚した場合、違反の重大性に応じて段階的な対応を行います。

STEP
警告

軽度な違反行為に対し、文書で注意を行う

STEP
一時停止

中度の違反または再発時に、一定期間認定資格を停止

STEP
除名(認定剥奪)

重大な違反または悪質な行為が認められた場合、認定資格を剥奪